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FH0082 

FH0098 

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〔205系直流通勤形電車関連の解説〕

205系電車は、1985年(昭和60年)に登場した直流通勤形電車。
当初は日本国有鉄道(国鉄)により、
また国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)と、
西日本旅客鉄道(JR西日本)により設計・製造された。

0番台量産車
国鉄時代から分割・民営化後のJR東日本にかけて、
山手線・横浜線・埼京線・南武線・京浜東北線、
中央・総武緩行線と西日本の
東海道・山陽本線(京阪神緩行線)に投入された車両がこれにあたる。
近畿車輛がメーカーに加わったが、
JR東日本における1989年度以降は川崎重工業一社に集約された。
また、横浜線向けの一部車両はJR東日本の自社工場となる
大船工場(現・鎌倉車両センター)で製造されている。
なお、本稿では便宜上側扉の窓が小さいタイプを前期形、
大きいタイプを後期形と区分する。
後期形の一部は、前面のデザインが変更されている。

画像番号FH0082.JPG・FH0098.JPGの画像は、
205系0番台山手線

画像番号FH0062.JPGの画像は、
205系0番台埼京線


500番台 相模線向け
相模線では1991年3月16日から運用を開始し、
国府津車両センターの500番台4両編成 (Tc M M' Tc') が使用されている。
当初は豊田電車区(現・豊田車両センター)所属だったが、
1996年10月に横浜支社が発足し相模線は同支社の管轄とされたため、
1996年12月1日付けで国府津電車区(現・国府津車両センター)に転属した。
2018年5月時点でドア付近のつり革増設工事は行われていない。
なお、2021年11月18日より同線区にE131系電車が総数48両(4両×12 編成)投入、
営業運転を開始し、2022年2月26日をもって全編成が置き換えられ運用を終了した。

画像番号CIMG0846.JPGの画像は、
205系500番台 R7+R3編成(相模線)

画像番号DSC 1088.JPGの画像は、
205系500番台 R5編成(相模線)


600番台 日光線・宇都宮線向け
日光線で運用されていた小山車両センター所属の107系0番台ならびに、
宇都宮線小金井 - 黒磯間で運用されている
高崎車両センター所属211系置き換え用として、
E233系5000番台投入によって余剰となった
京葉車両センター所属車とE233系7000番台投入によって、
余剰となった川越車両センター所属車に改造工事を施工して落成した番台区分である。
MT比2M2Tの4両編成12本計48両が小山車両センターに配置される計画で、
このうち4本16両が日光線向け、8本32両が宇都宮線向けとされ、
宇都宮線向けは日光線でも運用される。
このうち、Y1 - Y10編成は元京葉車両センター所属車、
Y11・Y12編成は元川越車両センター所属車両のため前面が異なる。
日光線向け車両のラインカラー帯は同線で運用されていた
107系レトロ調塗色車と同様のクラシックルビーブラウン
ゴールド・クリームの3色を配するほか、
車体側面には107系と同じ沿線名所をモチーフにした
エンブレムステッカーを貼り付けている。
一方、宇都宮線向け車両のラインカラー帯はE231系近郊タイプと同様の湘南色を配する。
前面・側面の方向幕は、元京葉車が日光線関係のコマが茶色地に107系と同様のレトロ調フォント、
宇都宮線関係のコマが緑地に通常フォントとされた。
一方、元川越車はLEDをそのまま使用している。
クハ205・204形は、前面運行番号表示器をLED化し、
4両編成2本での併結運用を考慮して電気連結器を追設している。
保安装置はATS-P形に加えATS-SN形を搭載する。
また、クハ205形は、後位4位側に車椅子対応の大形洋式トイレを新設し、
向かいの3位側に車椅子スペースを設置した。
車内は大きな変更はないが、座席モケットと側窓カーテンの交換が実施されている。
また、寒冷地での運用を考慮して客用ドアレール下部へレールヒーターを設置、
客室暖房器の容量を1基あたり750Wから1,000Wのものへ交換・増強した。
客用ドアの半自動対応として、
車内外ドア横への開閉スイッチ新設ならびに室外側にドアチャイムを新設している。
走行機器類に大きな変更はないが、空気圧縮機には耐寒対策を実施、
付帯する除湿装置にはヒータの追加がされたほか、
蓄電池の取り替えなどが実施されている。
モハ205形のパンタグラフはシングルアーム式(PS33F形)に交換し、
併せて霜取り用第2パンタグラフを増設した。
よって、中央東線入線可能を示す「◆」マークも貼られた。
600番台の起動加速度は1.7km/h/s、減速度は3.6km/h/sとされている。
ブレーキ装置は、日光線内の25‰勾配区間を走行することから、
抑速ブレーキと耐雪ブレーキの追加、主抵抗器の容量増大が実施された。
同様の勾配対策として、電動車には車輪の空転防止用噴射式増粘着装置
「セラジェット」(酸化アルミニウムの粉末を噴射)を搭載する。
日光線では、2013年3月16日のダイヤ改正から、宇都宮線(宇都宮 - 黒磯間)では、
同年8月24日から営業運転を開始した。
いずれも当初より小山車両センターへの入出庫を兼ねて、
小金井 - 宇都宮間においても営業運行されている。

画像番号CIMG0506.JPGの画像は、
205系600番台 Y1編成(湘南色)

画像番号CIMG0502.JPGの画像は、
205系600番台 Y5編成(湘南色)

画像番号IMG 9001.JPGの画像は、
205系600番台 Y10編成(日光線色)

画像番号DSC 4145.JPGの画像は、
205系600番台 Y9編成(湘南色)

画像番号DSC 4143.JPGの画像は、
205系600番台 Y11編成(湘南色)

画像番号DSC 4156.JPGの画像は、
205系600番台 Y12編成(湘南色)