画像をクリックすると拡大します。
解説は画像の下の欄から掲載してあります。






IMG_0990 P2

IMG_0992 

IMG_0350 P19

IMG_0348 

DSC_8372 P16

DSC_8374

DSC_8390 

CIMG1078 P40

CIMG1074 

IMG_0223 P504

IMG_0222 

DSC_7376 P4-7

DSC_7372 

DSC_7368 

DSC_7360 

DSC_5632 青い森12 

DSC_5634 

DSC_2074 SA102

DSC_2072 

DSC_8504 AB-2

DSC_8502 

 

 

 

 



E721系電車
E721系電車は東日本旅客鉄道(JR東日本)の交流一般形電車。
仙台支社で運用されている在来線電車の車両更新と、
仙台空港アクセス線での運用を目的に開発された車両である。
2007年(平成19年)3月18日に開業した
仙台空港鉄道仙台空港線(名取駅 - 仙台空港駅)の建設事業では、
仙台空港鉄道仙台空港駅とJR仙台駅間の直通運転が計画されていた。
この直通運転に必要となる車両として、
E721系電車(500番台)とSAT721系電車が製作された。
そして、JR東日本仙台地区在来線の国鉄形電車置き換え用として、
E721系電車の0番台車が製作された。
製作を担当したのは川崎重工業と東急車輛製造である。
低床化の実現などが評価され、E721系電車とSAT721系電車に対して、
鉄道友の会より2008年度ローレル賞が贈られた。

0番台
JR東日本仙台地区の在来線で、
日本国有鉄道(国鉄)時代から使用されてきた
455系・457系・717系・417系などの国鉄形電車の置き換え目的で製造された。
それらの国鉄形車両は2扉車だったため、
ラッシュ時において駅での乗降手間取りに伴う
列車の遅延が続出していたので、
(特に元急行形でデッキ付き片開き扉であった455系・457系で顕著だった)、
3扉の本系列の投入によって、乗降の円滑化と列車の遅延防止も図られた。
また、仙山線や常磐線で逼迫していた輸送量の改善も図られた。
一方、701系で採用されたオールロングシート構造は、
本系列では採用されなかったため、
昼間時における着席率や居住性の確保も図られた。
第1編成は2006年(平成18年)11月に落成した。
翌2007年10月までの1年間で2両編成39本の計78両が導入され、
上記の旧型車117両を置き換えた。
旧型車から新型車への置き換え過程では一部で混乱が生じた。
同年2月1日より東北本線で、3月17日から常磐線で、
4月22日から仙山線でそれぞれ営業運転を開始した。
本区分は地域輸送に専用することを目的とし、
大型荷物置場は設置されていない。
車体装飾帯の色は701系電車(仙台地区仕様車)や
719系電車(同)と同様の緑+赤+白である。
2010年には増備車2両編成5本の計10両が川崎重工業で落成し、
同年9月7日から9日にかけて仙台まで甲種輸送された。
これらの増備車は同年10月より701系と共通運用されており、
ワンマン運転も実施している。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、
常磐線新地駅に停車していた0番台
2両編成2本・P1編成(クモハE721 1・クハE721 1[7])+
P19編成(クモハE721 19・クハE721 19)が大津波によって流され大破した。
当該車両は同月12日付で廃車となり、
同年4月14日より数日間にわたり現地で解体された。
これらの車両の代替新造は2012年現在行われていない。

E721系0番台 P2編成
画像番号IMG 0990.JPGの画像は、
クモハE721−2 相馬野馬追ラッピング
新製落成日、2007(平成19)年1月17日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年12月3日、

画像番号IMG 0992.JPGの画像は、
クハE720−2 相馬野馬追ラッピング
新製落成日、2007(平成19)年1月17日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年12月3日、

E721系0番台 P19編成 廃車
画像番号IMG 0348.JPGの画像は、
クモハE721−19
新製落成日、2006(平成18)年11月28日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
廃車日、2011(平成23)年3月12日

画像番号IMG 0350.JPGの画像は、
クハE720−19
新製落成日、2006(平成18)年11月28日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
廃車日、2011(平成23)年3月12日


〔ワンマン対応改造車〕

2017年3月4日改正からは磐越西線での定期運用を開始している。
これに関連し、一部のワンマン非対応編成
(P-10 - 18)のワンマン運転対応改造が行われている。

E721系0番台 P16編成
画像番号DSC 8374.JPGの画像は、
クモハE721−16 ワンマン対応改造車 
新製落成日、2007(平成19)年3月8日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
ワンマン化改造
施行日、2017(平成29)年2月19日、
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月19日、

画像番号DSC 8372.JPGの画像は、
クハE720−16 ワンマン対応改造車 
新製落成日、2007(平成19)年3月8日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
ワンマン化改造
施行日、2017(平成29)年2月19日、
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月19日、


〔P40〜P44編成ワンマン運転対応〕

2010(平成22)年に増備されたP40〜P44編成はワンマン運転対応車として落成し、
整理券発行機、運賃箱、運賃表示器などが設置され、
701系2両編成と共通運用となっている。
写真のように、外観上は両端側扉横の出入口表示器の設置や、
助士席側のミラーなどが目立つ。
このグループはすべて川崎重工製である。
仙台地区で運用されていた701系100番台車が秋田地区へ転用されることになったため、
その補充用としてE721系0番台・P-40〜44編成が増備された。
P-39編成までとは異なり、
ワンマン運転に対応した機器が取り付けられている。

画像番号CIMG1074.JPGの画像は、
クモハE721−40 ワンマン対応
新製落成日、2010(平成22)年9月13日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
ワンマン運賃表示器LED化
施行日、2017(平成29)年2月19日、
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月4日、

画像番号CIMG1078.JPGの画像は、
クハE720−40 ワンマン対応
新製落成日、2010(平成22)年9月13日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
ワンマン運賃表示器LED化
施行日、2017(平成29)年2月19日、
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月4日、


〔指定席車両〕

P-12編成は2020年3月14日のダイヤ改正から、
磐越西線の郡山-会津若松間に導入される
快速「あいづ」の指定席車両として使用するため、
仙台車両センターにてクハの後位側半分に、
14席のリクライニングシート(シートピッチ960mm)を設置する改造が行われた。
また同部分の外観は指定席車両である旨を示すため、
鶴ヶ城の桜をイメージした装飾が施された。

画像番号DSC 8390.JPGの画像は、
クハE720−12 指定席車両
新製落成日、2007(平成19)年1月15日、新製配置、仙台、製造、東急車輌
指定席設置工事一部座席リクライニング化改造
改造施行日、2020(令和2)年2月15日、施行工、仙台、
ワンマン化改造
施行日、2017(平成29)年2月21日、
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年10月21日、


0番台
クモハE721-1〜(Mc)
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員138(座席56)名。

クハE720-1〜(Tc)
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
定員132(座席50)名。

クハE720-12(Tc)
指定席車両
定員106(座席40)名。


500番台
仙台空港線との直通運転専用の車両である。
空港へのアクセスを担うために大型荷物置場が設置されている他、
ワンマン運転装置やホーム監視モニタなど、
仙台空港線を運行するにあたって特有の設備を有することから、
車両番号が500番台に区分されている。
第1編成は2006年2月に落成し、
その後9月から10月にかけて第2 - 4編成が製造された。
2両編成4本の計8両が存在する。
1本が東急車輛製の他はすべて川崎重工製である。
仙台空港線の開業日である2007年3月18日から営業運転を開始した。
営業運転開始は0番台車が先行しているが、
車両が落成したのは500番台車が先である。
開始当初はワンマン運転であっても行先表示器には列車の行き先のみ
(快速運転の場合は種別も併記)を表示していたが、
後に「ワンマン」を併記するようになった。
500番台車は0番台車と異なり、
JR東日本仙台支社のシンボルカラーである緑と空を、
イメージさせる青の装飾帯を車体にまとう。
座席表地は0番台車と同じく青を基調としたものである。
また、発車メロディ(Water Crown)を、
車外スピーカーより放送することが可能である。
(0番台のワンマン編成の発車メロディもWater Crownである。)
2020(令和2)年4月には上述の通り、
0番代のP5編成から改造されたP505編成(形式番号は在来車の続番)が加わった。

E721系500番台 P504編成
画像番号IMG 0222.JPGの画像は、
クモハE721−503
新製落成日、2006(平成18)年9月30日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
クモハE721−503
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月12日、

画像番号IMG 0223.JPGの画像は、
クハE720−503
新製落成日、2006(平成18)年9月30日、新製配置、仙台、製造、川崎重工
クモハE721−503
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年11月12日、

500番台
クモハE721-501〜(Mc)
仙台空港線との直通運転専用の車両である。
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員137(座席54)名。

クハE720-501〜(Tc)
仙台空港線との直通運転専用の車両である。
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
定員132(座席50)名。

1000番台
2016年秋より仙台地区で運用される
719系0番台の置き換えを目的に導入が計画されている番台で、
0番台をベースにマイナーチェンジがなされている。
本番台は本系列では初めての4両固定編成となり、
0番台による4両編成と比べ定員が増加している。
車内はLED照明を採用、
車体装飾帯色も0番台の赤色であった部分を「さくら色」に変更している。
全車が仙台車両センターに所属となる予定である。
今後19本・76両が総合車両製作所新津事業所と横浜事業所で製造される。
なお、中間車38両は新津事業所で、
先頭車38両は横浜事業所で製造される予定となっている。
導入時期は2016年11月頃〜2017年3月の間が予定されている。
編成番号はP4-xx(xxは車両番号下2桁)である。

E721系1000番台 P4-7編成
画像番号DSC 7376.JPGの画像は、
クモハE721−1007
新製落成日、2016(平成28)年12月6日、新製配置、仙台、製造、総合車両製作所(新津)
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年2月9日、

画像番号DSC 7372.JPGの画像は、
サハE720−1007
新製落成日、2016(平成28)年12月6日、新製配置、仙台、製造、総合車両製作所(新津)

画像番号DSC 7368.JPGの画像は、
モハE721−1007
新製落成日、2016(平成28)年12月6日、新製配置、仙台、製造、総合車両製作所(新津)

画像番号DSC 7360.JPGの画像は、
クハE720−1007
新製落成日、2016(平成28)年12月6日、新製配置、仙台、製造、総合車両製作所(新津)
簡易型前方カメラ取付
施行日、2021(令和3)年2月9日、


1000番台
クモハE721形-1001〜(Mc)
盛岡方の制御電動車で、
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員138(座席56)名。

サハE720-1001〜(T)
付随車
クハE720形と同様に、
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
定員152(座席62)名。

モハE721-1001〜(M)
クモハE721形と同様に、
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員152(座席62)名。

クハE720-1001〜(Tc)
上野方の制御車で、
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
定員132(座席50)名。


青い森鉄道青い森703系
青い森703系は、青い森鉄道がE721系をベースとして新造導入した車両であり、
2013年に2両編成2本が総合車両製作所横浜事業所で製造された。
形式は青森方が制御電動車の青い森703形、目時方が制御車の青い森702形となっている。
編成番号は設定されていないが、車両番号は青い森701系と重複しない11, 12となっている。
なお形式は701系の次となる703系と命名されたが、
形式「703」はJRグループには存在しない。
青い森鉄道では2002年の暫定開業時および2010年の全線開業時に、
JRからの701系1000番台の譲渡車、および701系1500番台をベースとした新造車を投入し、
青い森701系として運用していたが、筒井駅開業による利用者の増加が見込まれ、
さらに祭り期間の対応や冬季の着膨れ対策として輸送力の増強が求められていた。
一方でJRから譲渡可能な中古車両がなかったことから、
暫定開業時に新製した青い森701系100番台以来11年ぶりの新造車両として導入された。
車体・走行機器はE721系と同じだが、先頭車上部の前照灯が、
本形式以降HIDからLED(発光ダイオード)を用いたものに変更されている。
運転設備は0番台に準じた運賃車内収受型のワンマン仕様になっている。
外装は同社で運転されている青い森701系に準じ、
水色を基調に同社のイメージキャラクターである「モーリー」があしらわれているが、
ピンク色の「モーリー」が1両に1箇所追加されている。
車内設備・内装・座席配置もE721系と同じであるが、
客室と乗務員室通路部の段差にはスロープが設けられている。
2013年10月に2編成の導入計画が明らかとなり、
2013年11月26日から27日にかけて総合車両製作所横浜事業所より甲種輸送され、
筒井駅が開業した2014年3月15日ダイヤ改正から営業運転を開始した。


画像番号DSC 5634.JPGの画像は、
青い森703−12
新製落成日、2013(平成25)年12月4日、新製配置、青い森鉄道運輸管理所、
製造、総合車両製作所(横浜)

画像番号DSC 5632.JPGの画像は、
青い森702−12
新製落成日、2013(平成25)年12月4日、新製配置、青い森鉄道運輸管理所、
製造、総合車両製作所(横浜)

青い森703形
青森方のパンタグラフ付交流制御電動車 (Mc) で、
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員138(座席56)名。

青い森702形
目時方で制御車 (Tc')で
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
車椅子対応スペース洋式トイレ設置
定員132(座席50)名。


SAT721系
SAT721系は、仙台空港鉄道の自社発注車で、
2006年11月に2両編成3本の計6両全車が川崎重工業で製造された。
仙台方が制御電動車のSAT721形、仙台空港方が制御車のSAT720形で、
車両番号は100番台(101 - 103)が付与されている。
編成番号はSAxxx(車両番号)である。
2007年3月18日の仙台空港アクセス線開業と同時に営業運転を開始した。
外部塗色は正面の運転台周りと側面の上下にシンボルカラーのクリアブルー、
正面と側面下部にオレンジ色の細帯をまとっている。
座席はつつじ色(アザレアパープル)を基調とした配色で、
JR 車等とは異なりクロスシートの背ずり上部は人造皮革ではなく、
座面と同じモケット張りとなっている。
保安装置・運転機器等他の仕様はE721系500番台と同一で、
同車と共通運用されているほか、併結して運用される事がある。
車両管理業務は、JR東日本の仙台車両センターに委託されている。


SAT721系SA102編成
画像番号DSC 2074.JPGの画像は、
SAT721−102
新製落成日、2006(平成18)年11月20日、新製配置、JR東日本仙台車両センター、製造、川崎重工
簡易型前方カメラ取付
施行日、2022(令和4)年2月25日、

画像番号DSC 2072.JPGの画像は、
SAT720−102
新製落成日、2006(平成18)年11月20日、新製配置、JR東日本仙台車両センター、製造、川崎重工
簡易型前方カメラ取付
施行日、2022(令和4)年2月25日、


SAT721形
仙台方のパンタグラフ付交流制御電動車 (Mc) で、
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員137(座席54)名。

SAT720形
仙台空港方の制御車 (Tc')で
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
車椅子対応スペース洋式トイレ設置
定員132(座席50)名。


阿武隈急行AB900系
AB900系は、阿武隈急行がE721系をベースとして導入した車両である。
形式は槻木方が制御電動車のAB901形、福島方が制御付随車のAB900形である。
1988年の開業以来使用してきた8100系電車の置換えを目的に、
まずは2両編成1本が平成30年度国庫補助事業により導入された。
2018年7月1日の福島民友新聞および同日開催の
「あぶ急全線開業30周年大感謝まつり」で形式名と車両形態が公式に発表された。
新車の形式は阿武隈急行の通称「あぶ急」に由来する。
車体のアクセントカラーは沿線自治体の自然や花をテーマに5種類設定される。
車内は福島側と槻木側で座席のベースカラーが異なる。
福島方は花の王国を表す暖色系、槻木方は杜の都を表すグリーン系となる。
総合車両製作所で2両編成10本計20両が製作される予定で、
2019年(平成31年)2月に最初の1本2両が落成した。
2019年(令和元年)7月1日より、
第1編成となる薄藍色のAB-1編成が営業運転を開始した。
2020年(令和2年)5月18日からは、
第2編成で緑色のAB-2編成が営業運転を開始している。

AB900系AB-2編成
画像番号DSC 8534.JPGの画像は、
AB901−2
新製落成日、2020(令和2)年3月26日、新製配置、梁川、製造、総合車両製作所(横浜)

画像番号DSC 8532.JPGの画像は、
AB900−2
新製落成日、2020(令和2)年3月26日、新製配置、梁川、製造、総合車両製作所(横浜)

AB901形
槻木方のパンタグラフ付交流制御電動車 (Mc) で、
主変圧器、主変換装置、集電装置を搭載。
定員138(座席56)名。

AB900形
福島方の制御車 (Tc')で
空気圧縮機、補助電源装置といった補機類を搭載。
車椅子対応スペース洋式トイレ設置
定員132(座席50)名。