1.機関車
形式記号・・・・アルファベットで表す。
動軸数 |
2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
電気機関車 |
EB | EC | ED | EE | EF | EG | EH |
ディーゼル機関車(ハイブリッド機関車) | DB | DC | DD | DE | DF | DG | DH |
蒸気機関車 | B | C | D | E | |||
ハイブリッド機関車 | D |
JR東日本のみが使う記号。東日本=East Japanの「E」を入れることで、新型車両か否か見分けがつくようになっている。
ハイブリッド機関車は、HD300・DD200の2形式。
蒸気機関車は、先輪・従輪や炭水車の台車は含まない。
蒸気機関車
A | B | C |
C | 57 | 180 |
A | 動輪数を表す。 C…3軸 D…4軸 E…5軸 |
B | 形式番号のこと。 10〜49…タンク式機関車 50〜99…テンダー式機関車 |
C | 製造番号を表す。 この場合は180番目 |
よって、C57 180=180番目にできた動輪が3軸のテンダー式機関車。
電気機関車
車 種 | 速 度 | 電気方式 | 数 字 | 実車形式 |
電気機関車 | 85km/h以下 | 直流 | 10〜 | EF15 |
85km/h以下 | 交直両用 | 30〜 | EF30 | |
85km/h以上 | 直流 | 50〜60 | EF57・EF58 | |
JR貨物開発 | 直流 | 200〜 | EF200 | |
85km/h以上 | 交流 | 70〜 | ED75・ED76など | |
85km/h以上 | 交直両用 | 80〜 | EF81 | |
JR貨物開発 | 交直両用 | 500〜 | EH500 | |
試 作 | - | 90〜99 | - |
例:EH500-5 電気機関車で動軸8つ・形式交直両用で5番目に製作された車両。
EH500の最初についている「E」は、「Electric」の頭文字です。
電気機関車を表します。
続く「H」は、蒸気機関車の動軸と同じです。
ABCDEFGH…と8つの動軸をもっています。
2車体になったのは、8つもの動軸は1車体で収まらなかったためです。
Hのつく大形機関車は、国鉄時代にEH10があり、
JRになってからEH200,EH800それにこのEH500だけです。
EH10は東海道・山陽本線しか走らない幹線用電気機関車でした。
EH200は中央本線の塩尻以東と篠ノ井線を中心に運転され、
EH500は東北本線を北上してEH800に荷を引き継ぎます。
また関門トンネルを抜ける鹿児島本線を中心とした運用もありますが、いずれも幹線系です。
ディーゼル機関車
車 種 | 速 度 | 数 字 | 実車形式 |
ディーゼル機関車 | 85km/h以下 | 10〜49 | DE10・DE15 |
85km/h超 | 50〜89 | DD51・DD53 | |
JR貨物開発 | 200〜 | DF200 |
例:DD51 842
DD:動軸数4 51:速度85km/h超 800番台 42:製造番号
近年開発されたハイブリッド機関車は動軸が4つあります。
「H」は「Hybrid」の頭文字です。
高性能リチウムイオン電池(蓄電池)を搭載した電気機関車なのですが、
その電気は機関車に搭載した小型ディーゼルエンジンで作っています。
力行時にはエンジンによる電気と蓄電池に溜めた電気を合わせて使い、
減速時にはモーターを発電機にしてブレーキをかけるとともに、
そこで得た電気を蓄電池に充電します。
構内入替用機関車ですので、
駅構内に停まっているところを割と見かけるようになりましたが、
本線を走ることは多くありません。
.旅客車
JR東日本のみが使う記号。東日本=East Japanの「E」を入れることで、新型車両か否か見分けがつくようになっている。
・電車(EC)・・・電車は「カタカナ+3桁の数字−数字」で標記されている。
1.車種による記号
車種 | 記号 | 動力装置 | 運転室 | 記 事 |
制御電動車 | クモ | ○ | ○ | 運転台・モーター付 |
中間電動車 | モ | ○ | × | 運転台なし・モーター付 |
制 御 車 | ク | × | ○ | 運転台付・モーターなし |
付 随 車 | サ | × | × | 運転台なし・モーターなし |
上記記号(カタカナ)の後に車内設備等にあたる記号(カタカナ)を付けます。
用 途 | 車 種 | 記 号 |
営 業 用 | 寝台車(A寝台) | ロネ |
寝台車(B寝台) | ハネ | |
座席車(グリーン車) | ロ | |
座席車(普通車) | ハ | |
展望車 | テ | |
食堂車 | シ | |
緩急車(車掌室) | フ(客車のみに使用) | |
事 業 用 | 荷物車・試験車・配給車 | ニ・ヤ・ル |
2.形式の数字 上記カタカナの後の数字3桁が形式番号です。
百の位・・・・・電気方式の区別
百の位 | |
直 流 | 1〜3 |
交直流 | 4〜6 |
交 流 | 7〜8 |
十の位・・・・・使用用途の区別
十の位 | |
通勤型 | 0 |
近郊型 | 1・2・3 |
急行・特急型 | 5・7・8 |
通勤型・近郊型・急行・特急型の見分け方
通勤型:4つドア 近郊型:3つドア 急行・特急型2ドアか1つドア
例外もあります 注意してください。
一の位・・・・・設計の順序を示し主制御器を有する車両が奇数で1を減じた偶数車両とで編成を構成します。
1と0 3と2 5と4 7と6 9と8
ハイフンより後の数字・・・・製造番号を表す。
例:クモハ719-5
クモ:制御電動車 ハ:座席車(普通車)
百の位:7交流 十の位:1近郊型 一の位:9奇数 設計の順序を示し主制御器を有する車両。
5:製造番号
例:クハE531-8
奇数向き制御車。
ク:制御付随車 ハ:座席車(普通車)百の位:5交直流 十の位:3近郊型 一の位:1奇数 8:製造番号
・客車(PC)・・・客車は「カタカナ+2桁の数字−数字」で標記されている。
JR東日本のみが使う記号。東日本=East Japanの「E」を入れることで、新型車両か否か見分けがつくようになっている。
1.車両の積車重量による記号
記号 | 積車重量(1両あたり) |
コ | 22.5トン未満 |
ホ | 22.5トン以上〜27.5トン未満 |
ナ | 27.5トン以上〜32.5トン未満 |
オ | 32.5トン以上〜37.5トン未満 |
ス | 37.5トン以上〜42.5トン未満 |
マ | 42.5トン以上〜47.5トン未満 |
カ | 47.5トン以上 |
電車と同様に上記記号(カタカナ)の後に車内設備等にあたる記号(カタカナ)を付けます。
用 途 | 車 種 | 記 号 |
営 業 用 | 寝台車(A寝台) | ロネ |
寝台車(B寝台) | ハネ | |
座席車(グリーン車) | ロ | |
座席車(普通車) | ハ | |
展望車 | テ | |
食堂車 | シ | |
緩急車(車掌室) | フ(客車のみに使用) | |
事 業 用 | 荷物車・試験車・配給車 | ニ・ヤ・ル |
2.形式の数字 上記カタカナの後の数字2桁が形式番号です。
十の位・・・・・客車の種類
客車の種類 | 十の位 |
軽量客車 | 1 |
固定編成客車 | 2 |
一般形客車 | 3〜5 |
鋼体化客車 | 6 |
戦災復旧客車 | 7 |
和室客車 | 8 |
特殊車両 | 9 |
一の位・・・・・台車の種類
台車の種類 | 一の位 |
2軸ボギー車 | 0〜7 |
3軸ボギー車 | 8〜9 |
・ハイフン(スペース)より後の数字・・・・製造番号を表す。
例:オハ12 366
オ:32.5トン以上〜37.5トン未満 ハ:座席車(普通車) 十の位:1軽量客車 一の位:2・台車の種類 2軸ボギー車 366:製造番号
例:E26系カシオペア
スロネE26-1
ス:37.5トン以上〜42.5トン未満 ロネ:寝台車(A寝台) 十の位:2固定編成客車
一の位:6 2軸ボギー車 1:製造番号
気動車(DC)・・・
気動車は「カタカナ+2(3)桁の数字−数字」で標記されている。
JR東日本のみが使う記号。東日本=East Japanの「E」を入れることで、新型車両か否か見分けがつくようになっている。
気動車は頭にカタカナで「キ」をつけます。
これは全部の車両にディーゼルエンジンが付いているのが原則でありますがごくまれに付いていない車両もあります。
カタカナ「キ」の後に車内設備等にあたる記号(カタカナ)を付けます。
用 途 | 車 種 | 記 号 |
営 業 用 | 寝台車(A寝台) | ロネ |
寝台車(B寝台) | ハネ | |
座席車(グリーン車) | ロ | |
座席車(普通車) | ハ | |
展望車 | テ | |
食堂車 | シ | |
緩急車(車掌室) | フ(客車のみに使用) | |
事 業 用 | 荷物車・試験車・配給車 | ニ・ヤ・ル |
・形式の数字 上記カタカナの後の数字2(3)桁が形式番号です。
使 用 用 途 | |
20番台 | 一般・急行型1エンジン搭載 |
30番台 | 通勤型 |
40番台 | 一般型1エンジン搭載 |
50番台 | 一般・急行型2エンジン搭載 |
60〜70番台 | 急行型出力増強車 |
110〜150番台 | 一般型 |
180・280番台 | 特急型 |
・ハイフン(スペース)より後の数字・・・・製造番号を表す。
例:キハ110 1 キ:気動車 ハ:普通座席車 110:一般型 1:製造番号
例:キハE130-6
キ:気動車 ハ:普通座席車 130:一般型 6:製造番号
3.貨物車
・貨車(FC)・・・貨車は「カタカナ+数字」で標記されている。
用途を表すカタカナ記号と車両の重量をカタカナ記号の組合せで表す。
1.用途記号
用 途 記 号 | 用 途 記 号 | ||
コ | コンテナー車 | ト | 無がい車 |
タ | タンク車 | (貨物以外) | |
チ | 長物車 | ヨ | 車掌車 |
ク | 車運車 | キ | 雪かき車 |
セ | 石炭車 | ヤ | 試験車 |
ワ | 有がい車 | ソ | 操重車 |
雪かき・操重車などは貨車として分類されます。
2.重量記号
重 量 記 号 | |
な し | 13t以下 |
ム | 14t 〜16t |
ラ | 17t 〜19t |
サ | 20t 〜24t |
キ | 25t以上 |
カタカナ記号の後につける数字は電車や気動車のように一定の法則は無く
その形式を表す数字から順次ナンバーをプラスしていく
「コキ50001」と表示されています 最近のJR貨物で開発された貨車は形式数
字と製造番号をハイホンで表示した方法も見られます 「コキ103-20」など
4.新幹線
新幹線電車は「3桁の数字−数字」で標記されています(JR東日本の一部の新しい車両は除く)
JR東日本のみが使う記号。東日本=East Japanの「E」を入れることで、新型車両か否か見分けがつくようになっている。
東北新幹線の「E5」、秋田新幹線の「E6」、写真の北陸新幹線「E7」がその例。
百 の 位 | 十 の 位 | 一 の 位 | |||
車両の系列 | 設 備 | 構 造 | |||
なし | 0系 | 1 | グリーン車 | 1・2 | 運転室・モーター付 |
1 | 100系 | 2 | 普通車 | 3・4 | 運転室付 |
2 | 200系 | 3 | 食堂車 | 5〜7 | モーター付 |
3 | 300系 | 4 | 2階建てグリーン車 | 8・9 | 付随車 |
4 | 400系 | 6 | 2階建て食堂車 | 例外:500系528は中間電動車 | |
5 | 500系 | 7 | 2階建グリーン車・普通車 | ||
7 | 700系 |
この後にハイホンで製造番号を標記しています。
例:411-3
百の位:4 400系 十の位:1グリーン車 一の位:1制御電動車 3:製造番号
例:E523-6
百の位:5 E5系 十の位:2普通車 一の位:3制御付随車 6:製造番号
蒸気機関車 | SL | Steam Locomotive |
電気機関車 | EL | Electric Locomotive |
ディーゼル機関車 | DL | Diesel Locomotive |
新幹線ディーゼル機関車 | TDL | Trunkline Diesel Locomotive |
客車 | PC | Passenger Car |
電車 | EC | Electric Car |
新幹線電車 | TEC | Trunkline Electric Car |
気動車 | DC | Diesel Car |
貨車 | FC | Freight Car |
新幹線貨車 | TFC | Trunkline Freight Car |
電動車 | M | 主制御器搭載の中間電動車 |
電動車 | M´ | MもしくはMcと組み合わせ、1ユニットになる中間電動車 |
制御電動車 | Mc | 主制御器搭載の制御電動車 |
制御電動車 | M´c | MもしくはMcと組み合わせ、1ユニットになる制御電動車 |
付随車 | T | 場合によりT´として区別することがある |
制御車 | Tc | 場合によりT´cとして区別することがある |
グリーン車 | s | |
食堂車 | D | |
寝台車 | N | |
主変圧器搭載車 | p | 新幹線 |
トイレ設置車 | w | 新幹線 |
車椅子対応車 | H | 新幹線 |
車販室設置車 | K | 新幹線 |
2階建て | d | 新幹線 |
ビュッフェ車 | b | 新幹線 |