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[検測車・事業用車部門]
E491系電気・軌道総合試験車
東日本旅客鉄道(JR東日本)の交直流両用の事業用電車。
East i-E(イーストアイ・ダッシュイー)の愛称を持ちます。
老朽化した443系・マヤ34形の置き換えとして、
2002年(平成14年)に日立製作所・近畿車輛で製造されました。
3両編成1本(3両)が勝田車両センターに配置されています。
主に電化路線の軌道・架線・信号の検測で運用されています。
建築限界測定車のマヤ50 5001(旧スヤ50 5001)を連結して、
4両で走ることも可能です。
画像番号IMG 5597.JPGの画像は、
クモヤE491-1(Mzc)
新製落成日、2002(平成14)年3月27日、新製配置、勝田、製造、日立製作所
信号通信関係の検測車。
測定用パンタグラフを備える。
架線相互離隔測定装置・信号測定装置・通信測定装置などを搭載している。
また検測等必要に応じて1台車の主電動機カットを行うことができる。
室内には寝台も設けている。
また、走行用に160kVA SIVを搭載している。
パンタグラフはPS96Aを前位寄りに1基搭載。
台車はDT68(前)、DT68A(後)。
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モヤE490-1(Mz)
新製落成日、2002(平成14)年3月27日、新製配置、勝田、製造、近畿車輛
電力関係の検測車。
屋根上中央部には観測用ドームを設けている。
便・洗面所付き。
VVVFインバータ制御装置を搭載。
パンタグラフはPS32Aを2基搭載。台車はDT65。
架線測定用の装置を有する。
パンタグラフは2基備えるがすべて集電用で、
編成の進行方向に応じて使い分ける。
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クヤE490-1(Tzc)
新製落成日、2002(平成14)年3月27日、新製配置、勝田、製造、日立製作所
軌道検測車。
測定用パンタグラフを備える。
架線相互離隔測定装置・軌道中心間隔測定装置・データ処理装置などを搭載している。
パンタグラフはPS96Aを前位寄に搭載。
台車はTR253(前)、TR253A(後)。
100kVA SIV(測定用)とCPを搭載。
クヤE490‐1のフロントマスクに機器が追加
施行日、2025(令和7)年2月14日、施行工、郡総車セ
画像番号CIMG1540.JPGの画像は、
フロントマスクに機器が追加
キヤE991系気動車
元は2003年にシリーズ式ハイブリッド気動車として試作された
E991系気動車キヤE991形(キヤE991-1)で、
2008年(平成20年)に燃料電池動車に改造し、
形式称号もE995系電車クモヤE995形(クモヤE995-1)に改称された。
また、愛称は気動車時代と変わらず「NEトレイン (New Energy Train) 」とした。
燃料電池駆動のためパンタグラフは無かったが、
2009年(平成21年)にパンタグラフを搭載し
「蓄電池駆動電車システム」試験車両として再改造され、
愛称も「NE Train スマート電池くん」と改められた。
電化区間は通常の電車として走行しながら充電し、
非電化区間は電化区間や駅停車中に充電した電力を元に蓄電池駆動で走行するもので、
将来への実用化に向けた研究試験が実施された。
ハイブリッド気動車(キヤE991形)時代は宇都宮運転所所属であったが、
2007年(平成19年)3月に一旦、廃車(除籍)となった。
燃料電池動車への改造後(無車籍)は長野総合車両センター、
蓄電池駆動車に改造された後は小山車両センターに所属し、
周辺の各路線で各種試験を行った。
車籍は2010年(平成22年)2月に復活した(新製車扱い)。
2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正から、
本形式を実用化したEV-E301系電車1編成(2両)が烏山線で運用を開始した。
試験終了後は所属先の小山車両センターに長らく留置されていたが、
2019年(令和元年)12月18日に廃車のため長野総合車両センターへ回送され、
2020年(令和2年)2月19日に解体された。
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キヤE991−1
製造時形式車番、キヤE991-1、
新製落成日、2003(平成15)年5月7日、新製配置、宇都宮、製造、東急車輌
燃料電池動車化改造
改造後、クモヤE995-1
改造施行日、2010(平成22)年2月9日、改造工、東急車輌
配置、小山、
廃車日、2019年(令和元年)12月19日、小山
キヤE193系気動車
東日本旅客鉄道(JR東日本)の事業用気動車。
East i-D(イーストアイ・ダッシュディー)の愛称を持つ。
キヤ191系気動車の置き換え用として、2002年に新潟鐵工所で製造された。
3両1編成が秋田車両センターに配置され、
自社管内の非電化区間の検測を目的として走行するが、
例外として電化区間である仙石線や日光線の検測も実施している。
本系列は、標準軌に改軌された奥羽本線福島 - 新庄間、
大曲 - 秋田間(秋田新幹線使用部分)、
田沢湖線とATC設置区間を除くJR東日本の在来線全線の走行が可能となっている。
運用範囲はJR東日本管内の路線に限定されず、
JR東日本の路線に接続するJR貨物の路線の検測にも使用されるほか、
毎年5月には北海道旅客鉄道(JR北海道)の路線で、
またJR以外では真岡鐵道真岡線・神奈川臨海鉄道・山形鉄道フラワー長井線、
京葉臨海鉄道などにも貸し出され、出張走行をする。
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キヤE193−1
新製落成日、2002(平成14)年7月3日、新製配置、秋田、製造、新潟鉄工所
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キヤE192−1
新製落成日、2002(平成14)年7月3日、新製配置、秋田、製造、新潟鉄工所
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キクヤE193−1
新製落成日、2002(平成14)年7月3日、新製配置、秋田、製造、新潟鉄工所
キヤE193-1 (Mzc)
信号・通信関係 地上信号機器・通信機器の測定装置を有するほか、
運行上必要な保安装置・補助電源装置を有する。
キヤE192-1 (Mz)
電力関係 測定用の下枠交差式PS96A形パンタグラフを2基備え、
架線測定用の装置を有する。
パンタグラフは進行方向に応じて使い分ける。
キクヤE193-1 (Tzc)
軌道関係 軌道状態・騒音測定用の装置を有する。
なおこの車両のみディーゼルエンジンは搭載されていない。